グラフィックデザイナーに独学でなれる?勉強方法とおすすめの本

こんにちは。
グラフィックデザイナー4年目のハチです。
美大ではない大学を卒業後、
デザインとは全く関係のない会社・仕事に新卒で就職。
5年ほど、勤めていました。
それから、デザインの仕事に興味をもち、
会社を辞めました。
1年間、デザインのスクールに通い、
28歳からグラフィックデザイナーとして活動を開始。
フリーランスでやっていた時期も少しありましたが、
今は、会社員として働きながら、
副業でデザイナーをしています。
今までで大体、
年間で100万円前後ぐらいの案件額をこなしています。
(あまり受託しすぎず、マイペースでできる量でやってます)
そんなこんなで、美大卒ではなく、
デザイナーとしての下積み就職もない、
私でも、なんとかデザイナーの端くれとして、
仕事を頂いています。
そして、今振り返ると、
「デザインのスクールにすら、
行く必要なかったな…」
と思っています。
学費 140万円/年も払ったのですが、
高い勉強代でした(汗)。
もちろん、
スクールに通うことで、
得られることは多いです。
ただ、独学でもグラフィックデザイナーになれます。
今や、「デザイナーは美大卒」とは限りません。
非美大卒、
未経験でも、
デザイナーとして、
就職できる機会はかなり増えました。
さらに、今はクラウドワークスなど、
ネットを通じて、
個人でも簡単に仕事を取れる時代です。
独学で勉強しながら、
ネットで案件を受託することを通して、
グラフィックデザイナーを目指す方法も可能なのです。
それこそ、全く別の仕事をしながらでも、
可能なのです。
是非「デザイナーになりたい」という気持ちを大事に、
挑戦してみてほしいと思います。
↓キャリアステップについて、
知りたい方はこちらもご参考ください。
グラフィックデザイナーとして勉強するテーマ
- デザインの思考法
- デザインの引き出し
- ツール(Adobe Illustratorなど)操作の習得
大きくこの3テーマです。
デザイン、というと、
イラストレーターの使い方は?
フォトショップでの画像補正の仕方は?
と、デザインツール類の使い方に
関心が行ってしまいがちです。
が、大前提として、
デザインを着想するベースとなる、
思考法やデザインの引き出しを持つことが
重要です。
この記事では、
この2点について特に力説したいと思います。
どちらも、非常にワクワクする勉強です。
デザインの世界を楽しみましょう!
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デザインの思考法を学ぶおすすめ書籍。デザインの世界にワクワクします
1.デザインの思考法を身につける、おすすめ入門書厳選 3選
「思考法」こそ、
デザインを仕事にする上で、
非常に重要だと思います。
クライアントから受ける案件には、
当然ながら、様々な制約があります。
クライアントが望む結果、予算、期限、etc。
こうした制約のもとで、
いかに、クリエイティブに、
ゴールを達成するか?という考え方が
デザインワークにおいて非常に重要です。
ハチは、デザインとは「問題解決」だと考えています。
この「問題解決思考」が、
デザインをする上で非常に重要になってきます。
きっと、デザインに興味をもったあなたなら、
どの本も、「デザインって面白い!!」と興奮しながら
読んでいただけるはず!
是非とも読んでほしいです!
『ノンデザイナーズ・デザインブック』
知る人ぞ知る、有名な一冊!
デザイナーになる前、サラリーマン時代に
お世話になった、
グラフィックデザインの超入門書です。
デザインをする上での、
5つの原則を分かりやすく解説してくれます。
はじめて読んだとき、
とてもワクワクしたのを覚えています。
「デザイナーになりたい」という気持ちに
火をつけてくれました。
これはデザイナーだけでなく、
普段パワポで書類を作る方など、
幅広い方に読んでほしい一冊です。
『デザイン仕事に必ず役立つ 図解力アップドリル』
パンフレットやプレゼンテーション資料、
企業のWEBサイト制作など、
ビジネス系の仕事が多い人には
大変おすすめです。
また、「図解化」は
思考の整理、簡略化、俯瞰する力でもあり、
デザインをする上で、非常に重要な力です。
実務では、
お客さんからたくさんの依頼を聞いた上で、
「この情報は一番伝えたほうがいい」
「これは重要度が低いからこのぐらいの扱いで」
など整理し、提案する力が必要です。
図解化は、デザイン力を考える上で
しっかりおさえておきたいテーマですね。
『センスは知識からはじまる』
ハチが、デザインの世界に魅了されたのは、
まさにこの考え方です。
デザインは理論、知識にもとづく、
グラフィカルな問題解決法だと思ったからです。
著者は「くまモン」など生みの親である、
超有名アートディレクターの方。
そんな同氏が「センスは知識」とおっしゃるのは
とても勇気をもらいませんか?!
当然、その知識を得るための努力は必要ですが…。
デザイナーを目指す上での考え方、
姿勢として参考になればと思います。
2.デザインの引き出しを増やすのにおすすめの書籍
『たのしいロゴづくり -文字の形からの着想と展開』
ロゴ制作の引き出しに。
ロゴを作る上での過程、
加工の加え方、バリエーションまで、
ロゴづくりについて
一通りの引き出しを得られる1冊。
ロゴで困ったらアイデアをもらいに行きます。
『改訂6版 TrueTypeフォントパーフェクトコレクション』
フォントの引き出しに。
いきなりだいぶ実務的なものですが・・。
スタンダードで、有名なフォントが一通り収録されています。
フォントの見本帳としても使えます。
今は中古しか手に入らないようです。
AdobeCCを購読していれば、
そこでもかなりフォントは豊富に使えますが、
手元に1冊あってもいいものです。
『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザイン・レイアウトの本』
デザインを磨くための引き出しに。
新米デザイナーのデザイン作例を、
ベテランの先輩デザイナーが修正する、
という設定の内容。
めちゃくちゃ、具体的で分かりやすいです。
また、新米デザイナーのデザインは
「分かる…これよくやる…汗」という感じで
非常に身にしみます。。
デザイナーなら、Pintarestも必須!!
ここでは数冊しか挙げていないですが、
色々なデザインパターン集を見て、
引き出しを増やすことが重要だと思います。
また、アプリのPinteresetもデザインアイデアの収集に便利です!
デザイナー必須ツールですね。
ツール(Adobe Illustratorなど)操作の習得は書籍+実践で
イラストレーターやフォトショップの操作については、
実践で覚えていく、というのが一番です!
本は1冊、辞書的に持っていてもいいかもしれません。
Eラーニングでも、
コンテンツが充実しているので
それを利用するのも一つですね。
Udemyは、グラフィックデザイン向けの
ラインナップもあるのでおすすめです!
いずれにしても、
実際に作るものを決めてから
取り掛かるほうが身につきやすいです。
クラウドワークスなどで、
実際の案件を探してもいいですし、
自分のデザイナーとしての
名刺を作るのもいいと思います。
特に自分で作りたいものがなければ、
センスがいいなと思ったチラシやロゴなどをお手本にして、
本やネットでやり方を調べながら
制作するのもかなりオススメです。
辞書的に使うなら、こちらをおすすめします↓
『デザインの学校 これからはじめるIllustratorの本 』
まったく初めてから使う方に
おすすめの本です!
ただ、何度も書きましたが、
何か制作物を作りながら、
必要なところを、本から探して、
都度見ていくほうが身につきます。
本に載っていなければ、
ググれば大抵出てきます。
※私の時代はCS6だったので、
上記を読んでいましたが、
CC対応の最新版はこちら↓
デザインの学校 これからはじめる Illustratorの本 [2020年最新版]
『デザインの学校 これからはじめるPhotoshopの本』
こちらも、超入門向けなので
分かりやすいかと思います。
最新版はこちら↓
デザインの学校 これからはじめるPhotoshopの本 [2020年最新版]
冊子モノに強くなりたい方は「Indesign」のマスターもおすすめ!
Indesign(インデザイン)は書籍、
パンフレットなど、
ページものの制作のためのアプリケーションです。
イラストレーターや、フォトショップはあくまで
「素材」を作るもので、こうした素材を配置して、
印刷物を作るのが「Indesign」というイメージです。
私は、チラシ、パンフレットなどの紙モノは
ほぼIndesignで制作しています。
慣れるとめちゃくちゃ使いやすいです。
Indesignはわりとマニアックなアプリなのですが、
「本を作りたい」「電子書籍」を作りたい!
という人にはおすすめです。
今すぐには必要ないかもしれませんが、
もし冊子制作の機会が巡ってくることがあれば、
是非、一度勉強することをおすすめします。
InDesignプロフェッショナルの教科書 正しい組版と効率的なページ作成の最新技術
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スクールに通う場合は入念に比較を
もちろん、スクールに通う選択もアリだと思います。
環境が整っているほうが、
モチベーションが続きやすいためです。
私の通っていたスクールは、
課題を出したあとは
生徒を放置する学校だったので、
ほぼ独学でやったようなものでした。
(なので、スクールに通わなくても良かった、
という結論になったのですが・・・。)
正直に言うと、
もっとちゃんと学校を調べて、
いいスクールで勉強してみたかったな、、と思っています。
1年間140万円は、高すぎました笑
通信制や、週末に通うスタイルなどにすれば、
金額もある程度はおさえられます。
・より自分を追い込んで頑張りたい!
・環境がないと頑張れない!
という方は、スクールに通うことで、短期間でよりスキルアップする
という選択肢もありだと思います。
デジタルハリウッド
大学もある、有名なデザインスクール。
グラフィックデザインとあわせて
WEBデザインも一緒に学べるコースがあります。
(WEBデザインは仕事の幅を広げる上では必須)
東京デザインプレックス研究所
こちらも有名な大手デザインスクール。
夜間、土日通学のコースが充実しているので
働きながら通いたい方におすすめ。
日中の通学でも、3ヶ月〜修了するコースもあり、
サクッと通えます。
昔に比べて、デザイナーへの間口は広くなった
Y●hoo知恵袋などの掲示板でよく、
こういう相談を見かけます。
「美大卒ではありません。
中途からデザイナーになりたいのですが、できますか?」
これに対する回答が、
「美大卒じゃないなら、基本的にかなり大変」
「今から下積みで24時間働けますか?」
のようなものが散見され、
あまりに厳しい意見が多く、結構驚きます・・!
・デザイナーになれるのか?
・それはどのぐらい難しいのか?
これは、自分が、どこを目指して、
どんなデザイナーになりたいのか、
次第だと思います。
昔と違って、
今は色々な機会が用意されています。
独学で勉強して、自分の作品を作って、
ポートフォリオを充実させながら、転職するか、
クラウドワークスで案件をとって、
実績を積んでいけば、
グラフィックデザイナーになれます。
「美大卒じゃないと大手広告代理店に入れない。
代理店に入れなければ、
テレビCMとか華やかで大きい仕事はできない」
だからデザイナーを諦めるべき、
というのはもったいないです。
もちろん、大きな仕事は
夢があって魅力的です。
収入だって、工夫すれば上げられます。
良ければ、こちらもご参考にしてください。
もちろん、
簡単にデザイナーになれるわけではありません。
真剣に学び、
実績を積む努力が必要ですし、
デザインが好き、という情熱が無いと
なかなか続けられません。
かと言って、
覚悟を決めるために、すぐに今の仕事をやめる!
までしなくてもいいと思います。
空き時間で少しずつ、
勉強していくことも可能です。
まずは本気で独学で取り組んで、
実際の制作案件を体験して、
少しでもデザインの世界を触れてみてください。
そこから
「やっぱりこれだけで食べて行きたい!」と思えたら転職や、
フリーランスの道を、検討するといいかと思います。
↓私のキャリアステップも参考になれば幸いです。